デコチョコ アクセサリー(データ無償公開)
イベントの記念品として人気の「デコチョコ」。オリジナルデザインの包み紙をまとったチロルチョコで、記念イベントやノベルティによく使われています。




今回は、この包み紙を「日常で使えるかたち」で残すためのアクセサリーを3Dプリンタで設計・製作しましたので、その過程をご紹介します。 公式ショップでもこれらのアクセサリーは販売していますが、3Dプリンタをお持ちの方は、ぜひ活用してみてくださいね。
きっかけは、CoderDojo Aizu 100回記念
私が運営に携わっているCoderDojo Aizuが、開催100回という節目を迎えました。その記念品として作ったのが、オリジナルデザインのデコチョコです。
調べてみたら、3Dプリンタを持っている方が自分でデザインして保存用アクセサリーを作っている例がいくつか見つかりました。
「それなら自分でも作れるな」
そう思ったのが、今回の制作のスタートです。
作ったのは4種類
1. ボールチェーン・キーホルダー
定番のかたち。カバンや鍵につけて持ち歩けます。
2. プッシュピン
コルクボードに紙を留めるときに使うピン。デスク周りで使えるようにしました。
3. マグネット
冷蔵庫に貼れる、これも定番のかたち。裏面に6×3mmのネオジム磁石を埋め込む座ぐりを設けています。
4. シンプル
包み紙をただ固定するモデルです。
いずれも、印刷したベース部分に包み紙を巻きつけて固定する構造です。
設計のポイント:1つのファイルから3種類を派生させる
設計にはFusion 360を使いました。
3種類を別々に一から作るのではなく、共通のベース部分を先に作り、最後に差分となる形状(チェーン用の輪、ピン、マグネット座ぐり)を追加するという進め方をしています。

さらに、その差分部分をそれぞれグループ化しておき、フィーチャーの「抑制」「抑制解除」を切り替えることで、1つのファイルから3種類すべてを出力できるようにしました。
寸法を修正したくなったとき、3ファイルを個別に直す必要がありません。パラメトリックCADの強みが活きた部分です。
いちばん苦労したのは「爪」の調整
サイズは現物合わせです。実際のデコチョコを測って、そこから起こしました。
苦労したのは、包み紙が浮き上がって戻ってこないように押さえる爪の部分。ここに求められる条件が、少々やっかいでした。
- 折れない強度があること
- 一度はめたら簡単には外れないこと
- でも、パチッと気持ちよくはまること
強くすれば折れにくいが、はめにくい。緩くすればはめやすいが、外れる。このバランスを取るために、3〜4回ほど試作を重ねています。
調整のほとんどはこの爪でしたが、あわせて包み紙がきれいにラップできるよう、天面のサイズと全体の高さも微調整しました。
使ってみて分かったこと
3種類作ってみて、個人的に気に入っているのはマグネットとプッシュピンです。
一方でキーホルダーは、持ち歩いているうちに包み紙の印刷面が擦れて、かすれてきてしまいました。紙なので当然といえば当然なのですが、耐久性という点では課題が残ります。
透明なカバーのようなものがあればよさそうですが、そういう既製品は見当たりません。 真空成型機で試作したことがあったのですが、結構手間なので、量産はあきらめました。
データを公開しています
今回作成したSTLファイルは、Printablesで公開しています。商用利用不可ですよ!
▶ Deco Choco Wrapper Keeper - Keychain / Push Pin / Magnet
- 推奨材料:PLA
- マグネット:6×3mm(マグネット版のみ)
- ライセンス:CC-BY-NC(非営利利用)
3Dプリンタをお持ちの方は、ぜひご自由にお使いください。
他のCoderDojoでも、50回、100回といった節目のイベントでデコチョコを配ることがあれば、このデータもあわせて活用していただけたら嬉しいです。ニンジャたちの思い出が、チョコを食べたあとも手元に残ってくれたらいいなと思っています。

