【Day6】Prusa Core ONE Plus 組み立て記録


組み立て最終工程&ファーストキャリブレーション

いよいよ最後の工程です。液晶ディスプレイの取り付けとアクリルパネルの取り付けで、組み立ては完了しました。

最終工程での注意点

アクリルパネルの保護フィルム

アクリルパネルの保護フィルムを剥がす工程、なかなか剥がれないので注意が必要です。爪では無理でした。
ニトムズのシール剥がしカッターを使いました。傷つけないよう慎重に。

液晶パネルの組み立て

液晶パネルの組み立ては、あっという間でした。i3 MK3S+やMK3.9ではそれなりに苦戦した工程でしたが、Core ONEはすごく簡単。
特に難しいところもなく、本当にあっさり終わります。

上面の排気・吸気スリット

ここは少しイライラしました。ユーザーコメントにあるように、ナイロンナットは一つずつ取り付けること、ペンチではなくユニバーサルレンチを使うこと。これで快適に作業できます。

ユーザーコメントをチェックしてから作業に取りかかればよかったと後悔。そんなにハマると思っていなかったのです。

「+」のシール貼り

Core ONE Plusの証、「+」シールを貼るのは一発勝負です。作業自体は難しくありませんが、見栄えに大きく影響します。お酒を飲んでからの作業は絶対にやめましょう。

キャリブレーション

ベルトテンション調整

マニュアルでは先にベルトテンションの調整をするよう指示があります。ですが実際には、電源を投入して言語設定やWi-Fi設定、タイムゾーン設定を行ってから、ベルト調整を行う流れになります。

行ったり来たりしました。MK3.9Sの組み立て経験がなかったら、かなり戸惑ったと思います。

肝心のベルトテンション調整ですが、楽しかったです。ベルトが最も激しく動く周波数を特定するだけ。MK4Sのようにベルトを手で弾かなくてよいので、ちゃんと調整できているか確認も容易でした。

ただし、その前にY軸の詳細ホーミングでエラーになりました。ガントリーをフロントに押し付けて左右の隙間をなくす工程が大切です。詳細ホーミングでエラーが出なくなれば、あとは簡単。

Z軸が動かない問題

今回一番ハマったのがこれ。Z軸のリードスクリューが3本になったことで、ねじれがあると詰まってしまいます。途中でベッドが止まってしまうのです。解消する方法は、一番下までベッドを手動できっちり下げてあげること。
ただ、頻繁に詰まるので、どうしたものかと思いました。最終的に、モーターを固定しているねじをいったん緩めて再度締め直したことで、歪みが補正されました。造形中にZ軸が停止するなんて、想像したくありませんね。

グリースを塗ると良いらしいのですが、まだ試していません。
MKシリーズではZスクリューにはグリースを塗らないためです。

ドアセンサー調整が無限地獄

センサーをちょっとずつ前に出すよう指示があるのですが、50回ぐらい延々とやりました。ねじ半回転じゃなくて、1回転でもよいと思います。ねじを回す方向も逆になるので、手前に出しているつもりが緩めていた、なんてこともしてしまいました。
つらかった。

キャリブレーション総評

想像通り、キャリブレーションではいくつか調整事項が発生したものの、おおむね許容範囲内の作業でした。長くプリンタと付き合ううえで、どこをどのように調整すればよいかを組み立て時に把握しておくことは大切ですね。

お待ちかねのファーストプリント

サンプルデータのキーチェーンを印刷。造形時間は15分です。フィラメントはPolyterra cotton white。
もったいないので新品のビルドプレートは使っていません。

印刷開始までが長い

驚いたのが、印刷開始までのプロセスが長いことです。MKシリーズではベッド温度とノズル温度が設定値に達するとすぐにプリントを開始します。PLAなら5分ぐらいでしょうか。ところが、Core ONEではAbsorbing heat(熱吸収)というプロセスが追加されました。これが長い。5分から10分ぐらいかかっている印象です。フレーム全体が均等に温まるのを待ち、歪みが出ないようにするプロセスだそうです。つまり、造形開始のボタンを押してから、加熱とプリントベッドの歪み補正工程で10分以上はかかるということ。長い。
小物を印刷する場合、造形時間よりも準備時間の割合が大きくなるので、スピード感がありません。Core ONEは万能じゃないのですね。

造形クオリティ

もちろん文句なしです。3D Benchyでもリンギングもなく、めちゃくちゃきれいに造形できます。ただ、MK3.9Sと比べてどうかというと、微妙なところ。そこまで大きくは変わらない印象です。想像通りでしょうか。

MK4SシリーズとCore ONEの使い分け

Core ONEが向いている用途

  • 大物造形(CoreXYの恩恵で高速)
  • ABSやPCなどエンジニアリングプラスチックの造形(エンクロージャーで難易度が下がった)
  • PET-Gの長物など、反り対策が難しい造形
  • 遠隔監視(CoreXY構造は定点観測に向いている)

MK4Sシリーズが向いている用途

  • PLAやPET-Gの小物印刷(スピード感がある)
  • 頻繁な移動やメンテナンス(8kg未満と軽量)

Core ONEは20kg超なので、移動には覚悟が必要です。

騒音について

MK4シリーズと大きく変化なし。CoreXYだから特別静かということもありません。Z hopの音は静かかな、というぐらいです。


組み立て完了!
なんやかんや言っても、自分で組み立てたプリンタは格別です。
Happy printing!