ルンバがソファーに挟まる問題

週に一度は起こる困った現象

我が家のルンバ、一つだけ困った癖があります。ソファーの足の間に挟まって動けなくなってしまうのです。

特に我が家のソファーは、足の部分が少しずつ傾斜がついていて、徐々に狭くなるデザイン。ルンバは「あ、ここ通れそう」と思って侵入するのですが、奥に行けば行くほど狭くなり、最終的に身動きが取れなくなってしまいます。

毎回「助けて〜」という悲しそうな音と共に、ルンバが救助を求めてくる生活がしばらく続き、さすがに何とかしたいと思っていました。

ルンバガードなんて製品は無い

ソファーの足に挟まらないようにする製品なんて売ってませんでした。皆さん仕方なく段ボールなどで対策している様子。苦労されていますね。
3Dプリンタでエレガントに解決しようと、最初は簡単な形状から始めて、ルンバの動きを観察しながら少しずつ改良を重ねること4年。
部品が壊れるたびに「あ、ここをもう少しこうしたら...」と改良を加え続けてきました。

試行錯誤の結果「ルンバガード」が完成。耐久性と機能性がついに実用に達しました。
ソファーの足に取り付けるだけで、ルンバの侵入を適度に制限し、挟まりを防止してくれます。

設計のポイントは「滑り止め」

実は、このルンバガードの設計で一番重要なポイントは「滑り止めシート」の存在です。
最初は3Dプリントした部品をそのまま取り付けていたのですが、ルンバが衝突すると少しずつズレてしまい、結局また挟まるようになってしまいました。

そこで滑り止めシートを両面テープで貼り付けるという改良を加えたところ、これが大正解!
ルンバが何度衝突しても、ガードがズレることなく、しっかりと機能し続けてくれます。

細かい工夫ですが、こういう実用性を追求した設計こそ、3Dプリンターの真骨頂だと思います。

Printablesで公開中

この「ルンバガード」、同じような悩みを持つ方のお役に立てればと思い、Printablesで設計データを公開しています。

https://www.printables.com/model/1406397-roomba-guard-for-irobot-roomba-i7-sofa-entrapment

Autodesk Fusionの設計ファイルも一緒に公開しているので、お使いのソファーに合わせてリミックスしていただくことも可能です。

3Dプリンターを持っている方なら、サポート材もラフトも不要、PLAで簡単にプリントできます。「うちのルンバもよく挟まるんだよね〜」という方、ぜひお試しください!